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これから先、30年生きる世代の皆様へ
明日を考えずに今日を1日だけ全力で生きることも楽しむことも、約束されない未来のために忍耐の日々を送ることも、どちらも間違っていないと思います。
ひとつだけ覚えておきたいこと、忘れてはいけない事実。それは、戦争のない平和な日本が今も続いていることは、私たちの諸先輩方の学びと労働の上に成り立っているのであり、先人の努力なしには存在しません。

私（還暦過ぎ）よりも若い世代のうまく過ごせている人は、平和に感謝し、その幸せの一部を苦労や苦痛を感じている人にお裾分けしてください。すでに使いきれないほどの富を得ていたら、次の世代へ少しでもドネーションをお願いします。
私よりも若い世代のうまく過ごせていない人は、「捨てる神様あれば明日は拾ってくれる神様もあり」という言葉があります。他人様の責任と言ってしまうことも決して間違いばかりではありませんが、だからと言って、他人様の命を奪ったり、悪に魂を貸したりしてはいけません。心が憎悪に支配されそうな時には、目の前のお困りの方にそっと手を差し伸べてください。例えば、信号機のない横断歩道で渡ることができずに困っている人がいたら、（手をあげて）安全を確認して一緒に渡ってください。「ありがとう」の言葉が返ってきたら、ひとつ善を積みました。

私よりも諸先輩のうまく過ごせている人は、少なくとも半世紀以上戦争のない時代を共に生きることができました。とても幸せでした。使いきれないほどの財産は、子や孫や自らのため、何に使おうが先輩方の自由です。それでも、その子や孫の周りには毎日のご飯に困っている人がいることを忘れないでください。地位や名誉や財産は、時に民の心を傷つけ、格差を拡大させ、時に戦争へも導くことを忘れないでください。人類の歴史が証明していませんか。私よりも諸先輩のうまく過ごせていない人は、長い間ご苦労さまでした。無念なこともきっとたくさんありますね。長く生きている皆様には共通の体験がありました。

それは、「なぜ生まれたばかりなのに」「なぜ若くして」「なぜこんなによい人が先に亡くならなければならないのだろう」という体験です。
今まで生き抜いてきたことは奇跡でもあり、そのことがすでに「儲けもの」です。

私たちのたくさんの経験や知恵を持ち寄り、難しい問題に立ち向かっていきましょう。ともに若い世代の明るい未来のために。

令和6年10月

50歳中盤の世代として、社会が日々便利になるなかに何か物足りなさみたいなものを感じています。昭和のど真ん中には普通にあったもの。 それは何でしょう。私もメールや携帯電話を使いますが、やはり相手の顔を見て話すことにより、様々なことが見えてきます。そして、真正面から気持ちを交わすことにより、温かなものが生まれます。
「人はどなた様にも正にも負にも動く可能性のある生き物と考えます。だからこそ、近くに関わる人同士で助け合ったり、アドバイスしたり、時には叱ったりすることが必要ではないでしょうか」

「良い面と悪い面」同じ人間がかならずもつことです。

ここに人の再生の原点があります。厳しい状況の中に身を置く人に、ただ上からたたきつけても、その後に良い方向へ向かう話はなかなか聞きません。また生まれながらの悪事ということも少なく、そこへ至る過程があります。世間という名の圧力で人を中傷することよりも、「どうしたの？」と声をかけるだけで心が晴れる体験は、子供時代にはだれにもあったのに、年を重ねると忘れてしまったのでしょうか。

信念をもって起業し、努力を続けても１０年、２０年、３０年続けることは本当に大変なことです。とくに悪に魂を売ることなく、生き続けることは。時代という波に転覆すること（リスク）は、いつかはどの法人にも訪れるかもしれません。
債権債務に関係する不動産を取り扱う職人として、そのなかのケースには倒産はしたけど、人として本当に立派だなぁと感銘を受ける経営者に何人も出会いました。また、個人の相談では、お会いしたときには人の顔というよりも鬼の表情だったのが、お取引を完了されるころには、やさしい父親の顔に戻った方にも出会いました。
経営の数字になる☆（星）ももちろん大切です。しかし職人としては、数字にならなくてもお役立ちの☆（星）があり、それが人の人生に強く影響することを忘れてはならないという信念を持ち続けていきたい。

そして、ともに働く社員にも、職人として「まごころ」と「お役立ち」を一番に、お客様からたくさんの相談や笑顔をもらってほしいと考えます。

是非、一度当社に触れてみてください。大切にしている何かを再発見できるかもしれません。